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…12月27日
今日も私は年賀状を書いていた
「よしッ!終わったぁ~」
私は部屋を出て庭に行った
庭にはお母さんがまた水やりをしていた
「お母さん!
年賀状書き終わった♪
やから私も水やりする~」
お母さんは気まずそうな顔をしていた
「お母さん?」
「朱紗…お父さん何処にいるか知ってる?」
…えっ?
お父さん……?
私にいつもなかった存在…
「知らないよ?
でもいつか会えるんやろ?」
お母さんは私と目を合わせてくれなかった
「朱紗…ごめんなぁ…
お母さんとお父さんは離婚した言うたよね?」
「…うん」
「朱紗が会いたいなら
会って来てもいい…
でも…一緒には暮らせない」
私は私なりに現実を受け止めた
きっとそうするしかできなかったから…
「ごめんな…朱紗」
「謝らんといて?
お母さんは悪くないからさ!」
…きっとね
「朱紗強くなったなぁ…」
私は笑った
「おばあちゃんちゃうねんからそんなコト言わんといて~」
私はお母さんさえ居てくれれば良かった…
お父さんも必要かもしれない…
けれど、ここまで育ててくれたのはお母さんだから…
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