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あれは暑い夏の日のコト‥‥
私はまだ7歳だった
夏休みだったから、私の家族と幼馴染みの龍輝の家族と海へ行った
龍輝は暑い陽射しをうっとおしいそうに
「暑いわ~
何で夏は暑いねん!!
俺は冬の方がいいなぁ」
私は笑いながら
「夏は暑くて当たり前やん!!」
小さい頃良く口癖だった
「涼しくなるようにかき氷でも食べる?」
背後からお母さんの声がした
龍輝はにっこり笑って
「食べる~
夏は暑くて良かったなぁ!」
私は小さくため息をついた
「はぁ~あッ!なぁにそれ!
私も食べる~」
海の横にある海の家で私達はかき氷を食べた
私の隣で龍輝は食べていた
「俺レモン味~♪」
龍輝はそう言ってシロップをどばどばかけていた
龍輝のかき氷はレモンシロップの海になっていた
「汚ぁ~い!」
私がそう言うと
「汚くない!
食べたら絶対おいしいねん!
」
龍輝はがつがつと食べた
私はかき氷に苺みるくをかけた
それを見た龍輝は
「何それ?!
おいしいん?」
そう言って一口とられた
「あっまァァ~~!!」
すかさず言った
私は言い返す
「おいしいやん♪
私この味好きやで!」
龍輝は興味無さそうに
「朱紗の味はこんなんが好きなんかぁ~…」
この頃の私達には恋愛感情なんて呼べるモノはなかった
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