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私は南条晶(なんじょう あきら)。
陸上自衛隊の女性自衛官である。
年齢は26歳。ピチピチを過ぎたお年頃。
陸上自衛隊と聞くと地べたを這いずり回っていると勘違いされることが多いが、
実は色々な分野がある。
その中で、ヘリコプターの整備員として私は勤務している。
キャビンドアが勢いよく開けられた。
「南条さん、燃料はどれだけ入れますか?」
後輩の相川3曹が尋ねてきた。
機体の周りには既にフライト支援の整備員達が燃料補給の準備に取りかかっていた。
「950リットルで」
機体から降りながら伝えると、
了解でーすと言いながら補給の準備に取りかかった。
私も燃料補給の準備をしているとチームリーダーの早川1曹がフライトの確認をしてきた。
「南条、異状は?」
「ありません」
簡潔に答える。
「後はやっておくから、先に上がって書類整理しておけ」
「わかりました。後をお願いします」
ぺこりとお辞儀をして機体にあった自分の荷物を持って事務室へと向かう。
エプロン(飛行場)に面している格納庫へ入っていくと違うチームの先輩がこちらに歩いてくるのが目に入った。
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