第4章~初体験~

60/63
前へ
/223ページ
次へ
「お前の涙が移ったわ!なんで、俺まで泣かなきゃいけないんだよ!最後くらい、笑顔でいさせろよ!」 そう言って、 頭をポンポンと叩いた後、 そっと抱き締めてくれました。 「頑張れよ?」 「和也さんも…」 「じゃあ、行くわ!」 「…はい。」 大きい荷物を抱え、 搭乗口へと向かう和也さん。 その姿を目に 焼き付けるように、 和也さんの姿が見えなくなるまで、 見送りました。 「和也さん、お元気で。」 そう、 心の中で呟きながら。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!

204人が本棚に入れています
本棚に追加