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「それは……もう結論が出てるから」
「結論って何だよ? オレの気持ち無視して、瑠衣の未来無視して、誰か幸せになってんの?」
リューマの苛立ちを含んだ声。
詰め寄る言い方につい私も感情的になってしまう。
「瑠衣瑠衣って……、瑠衣の事ばかり言うけど、お腹の子の未来も考えた結論なの!
リューマはお腹の子の事、何も言わないじゃない!
それって自分の子じゃなかったら受け付けられないって事でしょう?!」
リューマは私の気迫に少し狼狽えて、顔を歪めて視線を逸らした。
図星だから……
そんな辛そうな顔をするんでしょう……?
「ミユキ……オレはミユキの子なら面倒見れる。そんな心臓えぐるようなセリフ、簡単に吐くなよ。オレを疑うよう目で見るな。傷つくわ。」
「…………」
リューマは瑠衣にご飯を食べさせ終えると、瑠衣を抱っこしてソファに移った。
そして瑠衣を降ろして遊ばせる。
「ミユキ……オレ来月渡米する。
オファー受けたから」
リューマの言葉に心臓がズキッとした。
リューマがまた遠くに行ってしまう……。
「だからミユキと瑠衣を連れて行く。
そのためにオレは日本に帰って来たんだ。」
「だから……私は……」
リューマと一緒にいたい。
離れたくない。
でも、もう自分のワガママで未来は選択出来ない。
「なんで……泣くの?
泣きたいのはオレの方なんだけど」
リューマはダイニングの椅子に座る私に近づいた。
リューマの彫刻のように整った顔が、今にも泣き出しそうで、
またそれが私の涙腺を崩壊させた。
そんな哀しみに溢れた瞳で私を見ないで……
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