”千里の道も一歩から”編_弐拾漆

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  「僕、今年は東京で講師をするんです。 今日は本当にたまたま来ていて・・・ だから、本当に良かった。」 私は慌てて否定する。 「あっ、いえ、違います。 貴方に会いに来たのではありません。 私、仕事が決まりそうなんです。 でも、少し迷っていて・・・ だから、気持ちを整理しようと思って・・・ あの、えと、だから、 そんな図々しくないですから・・・」 自分でも意味不明だと思う。 蓮の前に出ると、私はトコトン馬鹿になる・・・
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