”千里の道も一歩から”編_弐拾漆
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「会いに来てくれたんじゃなかったんだ・・・」 あまりに寂しそうな呟きに、私は戸惑って、蓮を見た。 でも、言葉は見つからない。 僕は・・・、と蓮は呟いた。 そして、悲しい笑顔を浮べて、私を見つめた。 「僕は、ずっと、由紀さんに会いたかったよ。 ・・・ずっと、探していた。 あの本屋にも何度も行ったし、 由紀さんが降りた東別院の駅でも、君を探した。」
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