3S・1M・クールビズ

11/14
前へ
/14ページ
次へ
「あの頃のことを思い出すと、体がうずいて仕方がないの……」  しゃなり、しゃなりと私の方へ近付いてきた仙さんは、自身が纏っている和服の襟に手をかけると、おもむろにガバッと着物をはだけた。  その下から出てきたのは…… 「さぁ、跪きなさいっ!!  このMムシがっ!!」 「ぴぃぎゃぁぁぁあああああっ///」  女王様のご衣裳……  黒のボンテージだった。  私は思わず、女王・仙サマへ鞭を差し出す。  しとやかな着物を脱ぎ捨てながら鞭を手にした仙サマは、うっとしとした表情で鞭に舌を這わせると、容赦なく御師様に鞭を繰り出した。  御師様の口から飛び出してくる悲鳴はもちろん、『嬌声』と呼ばれるものである。 「期限までに仕事ができ上がらないなんて、人間として最低じゃないっ!!  クズなの?  あなた、クズなの?」 「もっ……もっと嬲ってぇっ!!」 「うるさいわよ、このクズっ!!」 「ピィギャァァァアアアアアアアッ!!」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加