3S・1M・クールビズ

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 つまり仙さんは、コウハとは別口の依頼ということだ。  そしてこの様子では、どちらの依頼も完遂していないということなのだろう。  珍しい。  文士としての仕事はともかく、代書屋としての仕事が終わらないとは。 「……遊仙の身の回りの世話をしているもので、依代と申します。  雅号を胡蝶と頂いておりますので、そちらで呼んでいただければ幸いです。  不肖の主になり変わり、まずは私がお詫び申し上げます」  いや、正確にいえば弟子なんだけど。  どうにも仙さんは文士ではないみたいだし、その辺りの説明が面倒になりそうだ。  下手に弟子と名乗って勘違いされて、御師様の代わりを頼まれても困る。  私、字、汚いし。 「依代さん、依代さん、オレへの謝罪は?」 「うん、ごめん。  そこらへんの座布団、座っててくれない?」 「かるっ!! オレへの謝罪、かるっ!!」  コウハを軽くいなし、仙さんへ座布団を用意しながら御師様へチラリと視線を向ける。  とにかく、文士としての仕事は後だ。  お客様をお待たせしている以上、こちらの仕事から片付けてもらわなければ…… 「……御師様?」
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