初陣編_参

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  続いて、物3のリーダーの山田を呼ぶ。 「山田さん、これだけど。 ・・・付箋のところ、多分、処理の調査が甘い。 操作方法は別にして、 データの流れはちゃんと調べたほうがいい。 ユーザーに聞いても分からないからね。 前橋さんと澤田さんに手伝ってもらっていいから、補足して。 彼らの今やっている作業は、二日納期延ばします。」 分かりました、と山田は立ち去った。 長年染み付いた感覚というのは、凄いものだ。 初期起動に時間は掛かったが、あっという間に今まで通りに戻る。 まだまだ読み込む資料も多く、終電帰りが続いているが 体力もまだある。 私は鏡に引き継ぐまでに、 とにかく形にしようと夢中になっていて 突然、神田が私に向けた明らかな敵意を軽視していた。
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