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続いて、物3のリーダーの山田を呼ぶ。
「山田さん、これだけど。
・・・付箋のところ、多分、処理の調査が甘い。
操作方法は別にして、
データの流れはちゃんと調べたほうがいい。
ユーザーに聞いても分からないからね。
前橋さんと澤田さんに手伝ってもらっていいから、補足して。
彼らの今やっている作業は、二日納期延ばします。」
分かりました、と山田は立ち去った。
長年染み付いた感覚というのは、凄いものだ。
初期起動に時間は掛かったが、あっという間に今まで通りに戻る。
まだまだ読み込む資料も多く、終電帰りが続いているが
体力もまだある。
私は鏡に引き継ぐまでに、
とにかく形にしようと夢中になっていて
突然、神田が私に向けた明らかな敵意を軽視していた。
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