初陣編_参

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  分かりました、と神田の背に向け、話す。 「でしたら、時間を指定して下さい。 どうしても、確認しなければならないことがあります。」 その時、辿り着いた鏡が声を掛ける。 「どうした?」 神田はやっと顔を上げて、こちらを見た。 初めて顔合わせた時とは、雲泥の差のような、険しい表情。 『何がこの人をここまで追い詰めたのか・・・』 疑問に思いつつも、私は自分の仕事に徹した。 「テーブルが増減している、とのことですが、どういうことですか?」 神田は馬鹿にしたように鼻を鳴らす。 「・・・それだけのことだ。 それに、残業中に君には伝えたはずだが?」
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