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分かりました、と神田の背に向け、話す。
「でしたら、時間を指定して下さい。
どうしても、確認しなければならないことがあります。」
その時、辿り着いた鏡が声を掛ける。
「どうした?」
神田はやっと顔を上げて、こちらを見た。
初めて顔合わせた時とは、雲泥の差のような、険しい表情。
『何がこの人をここまで追い詰めたのか・・・』
疑問に思いつつも、私は自分の仕事に徹した。
「テーブルが増減している、とのことですが、どういうことですか?」
神田は馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
「・・・それだけのことだ。
それに、残業中に君には伝えたはずだが?」
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