初陣編_参

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  その時、神田がバンッと机を叩く。 「そんな時間ねぇよ! お飾りのお前と違って、俺は忙しいんだよっ!」 その時、やっと、鏡が口を出す。 「神田さん、口を慎んで下さい。」   神田は不貞腐れた顔をしたが、暴言は吐かなかった。 いや、鏡の低い声音がそれを許さなかった。 私は淡々と繰り返す。 「現時点での認識の違いは命取りです。 少ない時間で、 互いが効率的に仕事を進めるためにもお願いします。 紙で提出よりはよっぽど簡単な手段ですし、 神田さん自らが行わなくても構いません。 矢田さんもテーブル仕様は理解してますね?」 はい・・、と物1の矢田は 疲れ果てた、消え入るような声で、答えた。 神田はぶっきらぼうに答える。 「・・・分かった。俺は忙しい。さっさと消えろ。」
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