1章

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「このやろ、またでかくなりやがったな。」 「おじさんのほうがまだ5センチ高いよ。」 「そろそろ抜かれちまうかな-。 あれ、かけるは今なにやってんだっけ?」 俺は、バレーボールと言おうとして、一旦言葉を飲み込む。 「帰宅部だよ。」 「そうかー。もう高跳びはやんないのか?」 「もう跳び方も忘れちまったよ。」 俺も小学生高学年のとき、おじさんとおばさんの勧めで走り高跳びをやっていた。 でも、記録は全然伸びなかった。
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