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教えてもらえないなら、他に調べる方法もあるのかもしれないが、教えてもらった結果がこれでは、もう手の打ちようがない。
鷹斗はすぐに所長に連絡を入れて指示を仰ぐことにした。
『そうか……。それは仕方ない。そうなると交友関係を探すしかないな』
「交友関係ですか?」
『そうだ。例えば娘の学校のママ友とか』
「ああ」
『仲良くしてたママ友がいれば、その人に離婚後の住所を教えてるかもしれない』
「なるほど」
『まぁ、ここからは気の遠くなる作業だが、やると決めたんなら頑張れや』
「は、はい」
もう少し質問をしたかったのだが、半ば強制的に電話を切られてしまった。
「萌ちゃん。お母さんが出て行った頃の、クラスメイトの名簿とかないかな?」
「えっ? それは……小学生の頃のは、たぶんもうないんで、卒業アルバムなら」
「それだ。それを見せてくれない?」
鷹斗は萌の卒業アルバムから、当時の生徒の母親全員をあたるつもりだった。
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