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「行きそうな場所の心当たりはないんでしょうか?」
「そんなもんあったら、とっくに押しかけとるわ」
「そうですか」
マズイ。このままではここで捜査が行き詰ってしまう。
「あの……」
「何じゃ?」
「川本さんがコーポひまわりに入るときの契約書ってありますか?」
「契約書? そりゃまあ、あるにはあるが」
「例えばそれに保証人の名前とか書いてありませんかね?」
「いや、うちは保証人までは立てさせんけぇ」
そう言いながらも不動産屋のオヤジは、棚の中から一冊の帳簿を取り出してきた。
「ちょっと待てよ」
そう言いながらページをめくっていく。
「おっ、あったぞ……ん? これは……」
「どうかしましたか?」
不動産屋のオヤジが眉を曲げたので、鷹斗は気になって聞いた。
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