第3話 島村鷹斗

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「何切ってんだよ!」 所長が電話に向かって怒鳴っている。 「どうかしたんですか?」 鷹斗は気になって聞いてみた。 「何かお願いがあるとかで、今から来るんだってよ」 「あっそうなんですか」 「すぐ来るんなら出かけられないなぁ…………。悪いけど昼飯を食いに出るのは中止にさせてくれ」 「いいですよ」 「島村くん。悪いけど弁当を買ってきてくれないか?」 「あ、はい」 「キミはそのままどこかで食べて来ればいいから」 所長は財布から五千円札を取り出して手渡してくれた。 「ちょっと行ってきます」 鷹斗はそのまま外に出た。 所長は食べて来れば良いと言ってくれたけど、鷹斗は自分も弁当を買って帰ることにした。 その方がそのまま居座れると思ったからだ。 せっかくだから、もう一度美桜に会って、自分に対しての反応が見たい。 鷹斗は弁当屋に向かいながら、ついつい顔が緩んでいた。
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