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「何切ってんだよ!」
所長が電話に向かって怒鳴っている。
「どうかしたんですか?」
鷹斗は気になって聞いてみた。
「何かお願いがあるとかで、今から来るんだってよ」
「あっそうなんですか」
「すぐ来るんなら出かけられないなぁ…………。悪いけど昼飯を食いに出るのは中止にさせてくれ」
「いいですよ」
「島村くん。悪いけど弁当を買ってきてくれないか?」
「あ、はい」
「キミはそのままどこかで食べて来ればいいから」
所長は財布から五千円札を取り出して手渡してくれた。
「ちょっと行ってきます」
鷹斗はそのまま外に出た。
所長は食べて来れば良いと言ってくれたけど、鷹斗は自分も弁当を買って帰ることにした。
その方がそのまま居座れると思ったからだ。
せっかくだから、もう一度美桜に会って、自分に対しての反応が見たい。
鷹斗は弁当屋に向かいながら、ついつい顔が緩んでいた。
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