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弁当を買って帰り、所長と二人で食べ終えても、美桜はやって来ない。
しばらく所長と談笑していたけど、帰らないのかと促され、諦めて帰ろうとしたところで、美桜が三人の女性を伴って現れた。
「あっ、先輩」
鷹斗の顔を見るなり、美桜が嬉しそうな顔をする。
「よぉ」
鷹斗は軽く手を上げた。
「ところで、どうかしたの?」
見るからに母子といった感じの三人が気になって、鷹斗は美桜に聞いてみる。
「はい。ちょっと大変なことになったもんだから」
「大変なこと?」
「そうなんです」
そう言われると気になってしまい、益々帰るわけにはいかなくなってしまった。
「あっ、とりあえずどうぞ」
鷹斗は母親らしき女性に、席を勧める。
「あっ、はい」
女性は軽く頭を下げると、娘たちを促して席に着いた。
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