第3話 島村鷹斗

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弁当を買って帰り、所長と二人で食べ終えても、美桜はやって来ない。 しばらく所長と談笑していたけど、帰らないのかと促され、諦めて帰ろうとしたところで、美桜が三人の女性を伴って現れた。 「あっ、先輩」 鷹斗の顔を見るなり、美桜が嬉しそうな顔をする。 「よぉ」 鷹斗は軽く手を上げた。 「ところで、どうかしたの?」 見るからに母子といった感じの三人が気になって、鷹斗は美桜に聞いてみる。 「はい。ちょっと大変なことになったもんだから」 「大変なこと?」 「そうなんです」 そう言われると気になってしまい、益々帰るわけにはいかなくなってしまった。 「あっ、とりあえずどうぞ」 鷹斗は母親らしき女性に、席を勧める。 「あっ、はい」 女性は軽く頭を下げると、娘たちを促して席に着いた。
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