第3話 島村鷹斗

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三度の飯より都市伝説やミステリーが大好きな鷹斗である。 都市伝説なんて言われたら、これはもう帰るわけにはいかない。 「四十九日の呪いって確か、もうすぐ死んじゃう人が、わら人形に呪いをかけて、生きてる人をあの世に一緒に連れて逝こうってヤツだよね?」 「そうです」 美桜が鷹斗に向かって答えた。 「あのなぁ~このクソ忙しい時に、何の話かと思ったら、何が都市伝説だ」 所長が思い切り面倒くさそうな顔をする。 「嘘じゃないの! 本当に来たのよ! 萌ちゃん、スマホ」 美桜は萌に向かって手を出した。 「はい」 萌は自分のスマートホンを操作してから、美桜に手渡す。 「これよ。これが昨日から来始めたのよ」 「どれ?」 鷹斗は辛抱堪らなくなって、所長を押しどけて覗き込んだ。
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