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その間に美桜が経緯を説明する。
「マジかよ…………」
都市伝説の一つだと思っていたのに、これはどうやら信憑性が高そうである。
「こんなの誰かの悪戯じゃないのか?」
所長は益々面倒くさそうに言った。
「誰が何の目的で、こんな悪戯をするっていうのよ!」
それに対して美桜がキレたので、鷹斗は驚いてその顔を見つめる。
「あっ」
それに気がついた美桜は、急にバツが悪そうな顔をした。
これはどうやら、自分に気があるととっても良いんじゃないだろうか?
鷹斗はそう思った。
「登録していないのに、いつの間にか勝手に登録されてて、そのアドレスからメールが来る? どう考えたって、普通じゃないでしょ?」
美桜はもう一度所長に詰め寄る。
「それはどうだか分からんけどな。じゃあその送り先を警察にでも調べてもらえばいいじゃないか」
所長は相変わらず面倒くさそうに言った。
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