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茶目っ気のある可愛らしい笑顔が結の可憐さを増幅させる。
ほっそりとした綺麗なラインの顎にきめ細やかな真っ白な肌。
それに、
手入れの行き届いた綺麗な黒い長髪。
結が真田財閥のお嬢様という事は、その放つ空気で納得ができる。
鏡という男と出会って以来、
一生関わり合いになるはずもない人間と出会う。
とはいっても、ここは病院で、彼女は医師で、私は患者だ。
それ以外に
私が気にする必要はないので、全ての関係性を放棄した。
「真田先生、宜しくお願いします。」
結は少し興味深そうな顔をした後、はい、と微笑んだ。
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