初陣編_拾肆
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だが、快適な環境で 鏡が届けてくれる本を読みながら、日がな一日を 過ごす毎日は私の体力を確実に回復させていった。 初日は仕事が気になって仕方なかったが、 こんな場所でジタバタしても何にもならない、と諦めて 私はゆっくり休むことにした。 こんなに仕事をしないで過ごすのは、あの失業以来だ。 今、あの時と絶対的に違うのは、帰る場所があるという安心感。 だから、こんな風に、ゆっくり過ごすことができる。
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