初陣編_拾肆

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  拍子抜けするようなその口調に 綾香も一瞬怒気を抜かれ、結を見た。 結は看護婦たちを外に出して、 ゆっくりと私たちの元へ歩いてくる。 「・・・本当にいいのかしら? このようなことをなさって・・・ 真さんがお知りになったら、お怒りになるのでは?」 ギュッと下唇を噛んだ綾香は、今にも泣きそうな顔だ。 だが、私は心の中で別のことを叫んでいた。 『そうじゃないでしょうが!!』 第3者である結が、私が鏡の恋人ではない、と真実を 明かしてくれさえすれば、全ての問題は解決する。 だが、それは私が言ったところで、押し問答になるだけだ・・・
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