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戸惑い、首を傾げた私に、結は両手を組み、見下ろした。
・・・そして、今までにないほど、冷淡な調子で言った。
「真さんが貴女をここに連れて来た時点で
貴女は真さんにとって、
大切な存在ということを誰もが知っているわ。
・・・・・・・知らないのは、貴女だけよ。」
「どういう・・・」
結はシニカルな調子で彼女の中の真実を明かす。
「忘れてしまったの?
ここは、命を金で買うというモットーの病院。
・・・真さんがここへ連れて来たのは、貴女で2人目。
貴女たち二人の命は、真さんにとって
どれだけの金銭を代償にしてもいいと思うほどの大切な命
ということよ。」
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