初陣編_拾参

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  例えば、と続けた言葉の闇に私の慄く。 「常に感情を押し殺して生きているような人は 感情を爆発させやすい一般的な人と何が違うのか・・・ その違いはどこにあるか、だけでも、 きっと、興味深いデータが取れるはず。」 私は咄嗟に身の危険を感じ、身体を起こそうとするが 結はそれを容易く、阻止する。 それは赤子を寝かすような、穏やかな手つきなのに 私はうつぶせからピクリとも動けない状態で拘束された。 ・・・・恐怖から、鳥肌が立つ。 結はクスリと笑う。 「・・・大丈夫。リラックスしてね。 ・・・・・・・何もしないわ。」
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