alba

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「翠さんは時々こうやって仕事溜めちゃうよねぇ。俺が来なかったらどうなってたか」 仕事が遅い訳じゃないし、むしろ速い方。 きっと要領が悪いんだろうなぁ。 「いつもすまないな…姫佳」 「はいはい」 こうやって仕事を任してくれたり、お礼を言ってくれたり…大分信用してくれるようになったかな? 無意識ににやけてしまう。 「すみません」 かかった声に振り向くと、そこには仕事仲間の蜂鳥さん。 「蜂鳥さん!どうしたの?」 「え…あ…いやぁ…」 話しかけると目を泳がせ、翠さんの方に視線が留まったかと思うと今度は俯いてしまう。 「へぇ…」 ずっとある兄の側にいたんだから、この表情は知ってる。 これは俺が一肌脱ぐしかないかなぁ? 「あー…俺もう疲れちゃった。ごめん、蜂鳥さん!俺の代わりに翠さんの仕事手伝ってあげて」 「…姫佳、お前何言って…」 「はい、翠さんは手を動かして!じゃあヨロシクね♪」 俺はそのまま蜂鳥さんに駆け寄り、耳元で「頑張って」と残し早々に店を出た。 はぁ、緋黒さんから愛のメッセージをいただいてテンションマックスです(;・∀・) まさか翠繧を選んでくださるとは。 ゴロゴロしちゃうぜ!!←
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