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「ほら、行こうって!」
「嫌だよー…夜遊びなんて」
「そんなこと言うなよ。スゲェ美人いるんだって」
そんなこんなで、ムリヤリ連れられ月華楼へ。
「月さーん!」
ある人の背中を見、叫びながら駆け寄るラクリス。
その声に気づいたようで「月」と呼ばれた人がこちらを振り返る。
「ああ、あの時の鼻血の…」
「鼻血じゃないって!?」
からかう彼女と慌てるラクリス…鼻血?
それにしてもこんなに美しい人が世の中にいるのか。
「ところで、そっちの女の子は?」
「月さん、これ男」
おい、君今俺のこと「これ」って言ったな。
「それは失礼」
「別に大丈夫です。あ、あの…すごく綺麗ですね///」
言ってから「何言ってるんだ」と恥ずかしくて俯く俺を、月さんはクスクスと笑う。
「ひーめーかー、来て良かっただろ?お前キレーなもん大好きだからなwww」
「五月蠅い、沈めるよ」
「やめてwww」
店頭でこんなになっちゃうなら、大人の世界には当分行けそうもない。
「青いねぇ」
そんな俺に月さんのトドメの一撃が入った。
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