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初陣編_拾陸
検査が始まり、結が訪れることもなくなった。
・・・・もちろん、鏡も。
私はゆったりと流れる時間に身を任せる。
働くことは嫌いじゃない。
でも、ぼんやりすることも、嫌い、じゃない。
ずっと、忙しなく走ってきたせいで
いろんなものを落としてきた。
いろんなもの抱えて走るには、私の腕は小さすぎて・・・
そして、今も、多分、いろんなものを私は切り捨てている。
・・・自分が生き残るために・・・
誰より残酷なのは自分だと、私は知っている。
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