初陣編_拾陸

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  うそ・・・と綾香が鏡を見る。 鏡は渋い顔をするが、何も言わなかった。 結は綾香を鏡から引き離す。 「私のモノに気安く触れないでいただけます?」 あの時、綾香が私に言った言葉を繰り返す結は 残酷な笑みを浮べていた。 鏡は結を突き放すこともなく、 ただ、疲れたように一息吐き出した。 綾香は泣くことも忘れた様子でそこにへたり込み、 2人を見上げていた。
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