初陣編_拾陸

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  バタンッ、と大きな音でドアが開き、驚いて見る。 綾香は、私にまっすぐ近づいて、バチンッと頬を叩く。 痛みより、驚きが強すぎて、唖然と彼女を見る。 「言ったでしょ?!! これ以上は、許さないってっ!!!!」   意味が分からず、眉根を寄せた。 なんでよ・・・、と呟き、綾香は泣き崩れる。 綾香は泣きながら、叫んだ。 「・・・返して・・・返してよ!!」 看護婦を呼ぶべきなのか、それとも、話を聞くべきなのか 私はどうすべきか迷って、ただ、動けなかった。 ・・・。 彼女の勘違いを解こうにも、私では意味が無い。
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