3人が本棚に入れています
本棚に追加
バタンッ、と大きな音でドアが開き、驚いて見る。
綾香は、私にまっすぐ近づいて、バチンッと頬を叩く。
痛みより、驚きが強すぎて、唖然と彼女を見る。
「言ったでしょ?!!
これ以上は、許さないってっ!!!!」
意味が分からず、眉根を寄せた。
なんでよ・・・、と呟き、綾香は泣き崩れる。
綾香は泣きながら、叫んだ。
「・・・返して・・・返してよ!!」
看護婦を呼ぶべきなのか、それとも、話を聞くべきなのか
私はどうすべきか迷って、ただ、動けなかった。
・・・。
彼女の勘違いを解こうにも、私では意味が無い。
最初のコメントを投稿しよう!