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やめろ、という鏡の制止も聞かず、
結は躊躇うこともなく、綾香の胸に言葉のナイフを突き刺す。
「でもね、家同士の婚約なんて、そんなもの、でしょ?
・・・。
真さんに結婚する意志がないのなら
貴女は鏡家を継ぐ、武人さんの嫁になるのが筋。
そう、分かってらっしゃったはずじゃない。」
「いやぁ!!!!」
綾香は自分の耳を塞ぎ、大声で叫ぶ。
綾香は、多分、発狂した。
落ち着け、と鏡が綾香の肩を抱く。
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