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綾香は鏡の胸に飛び込む。
「真さん、お願い。お願い!!!
やめさせて。お願いよ。私の夫は貴方よ。
貴方以外はいや。
・・・ずっと、ずっと、貴方のお嫁さんになるって
そう言われて育ったの。
ずっと、ずっと、その日を夢見てきたの。
お願い、お願い。イヤ、イヤよ・・・イヤァ!!!!」
鏡は綾香を抱き締めて、背を撫でる。
「落ち着け・・・。とにかく、息をするんだ。」
いや、と叫びながら泣き続ける綾香を暫く鏡は守り続けた。
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