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結局、この時ノブ君と交わした会話はバスケのことだけだったけど、翌日学校でタケ君に言われた。
「昨日、ノブ、行った?」
「え?」
これ、答えてもいいのかな。
タケ君だからいいかな。
「…うん」
「よしよし、よくやった」
「え?」
「アイツさ、先月から言ってたんだよ。14日は塾休む!って」
「え?やっぱり塾、休んだの?」
「うん。実は頼まれてさ。俺が言ったんだよ、塾のセンセーに。八代は今日、熱出して休みです、って」
「……」
「言っとくけどノブに言うなよ?俺、この件に関しては口止めされてんだから!」
「う、うん」
「言わない約束だったけどミハル見てるとなんかさ~、鈍感そうでさ~、男心わかってなさそうでさ~」
図星…
わ、悪かったわねー
だけど超能力者じゃないんだから!
言ってくれなきゃわかんないことだってあるんだから!
…いや、違う。
もしかして、ってわかっていても自信がないんだ。
勘違いだったら、って…
そういう女心、そっちこそわかってないよねー
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