2人が本棚に入れています
本棚に追加
初陣編_弐拾
慣れた手つきでセキュリティロックを解除し
通用口からビルに入る。
そして、
シンッと静まり返ったロビーを通り抜け、エレベーターに乗る。
目指すは最上階。
チンッと言う無機質な音にドキリとして、
気持ちを整え、エレベーターホールに出る。
まだ、待ち人は来ていない。
ホッするような、焦れるような・・・
とにかく、落ち着こうと
エレベーターホールのソファーに座る。
チッチッと時を進める時計の音がやけに耳に響いた。
最初のコメントを投稿しよう!