初陣編_弐拾

1/9
前へ
/40ページ
次へ

初陣編_弐拾

  慣れた手つきでセキュリティロックを解除し 通用口からビルに入る。 そして、 シンッと静まり返ったロビーを通り抜け、エレベーターに乗る。 目指すは最上階。 チンッと言う無機質な音にドキリとして、 気持ちを整え、エレベーターホールに出る。 まだ、待ち人は来ていない。 ホッするような、焦れるような・・・ とにかく、落ち着こうと エレベーターホールのソファーに座る。 チッチッと時を進める時計の音がやけに耳に響いた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加