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グィーンッ・・・
エレベーターの起動音さえ、敏感になった耳は捕えて・・・
私は早くなる鼓動で気持ち悪くなりそうだった。
それでも、拳を握りしめ
必死に逃げ出しそうになる足を留める。
チンッとホールに響くような機械音に
ビクッと怯える。
こんな早朝、この階に降りてくるのはあの人しかいない。
そう、私が待ち伏せしている相手・・・
思った通り、
相手はエレベーターから出てすぐ、ピタッと足を止める。
驚いているのか、どうすべきか悩んでいるのか
相手はそこで立ち止まった。
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