1…トシコ的NARESOME!

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「早く早く!時間ないんだからぁ!」 私だって、仕事が朝からあるんだから! 早く靴を履いて、玄関から飛び出てよ! 「う、うるせぇなー…声がデカいってー…朝からー…」 靴を履くのに、なんでそんなに時間掛けるのよー! のんびりやりすぎー! 「永田ってさー、なんで家ん中だとそんなにノソイのさー!」 私は朝からバタバタしていた。 朝のスーパーマーケットは、うるさいオバサンが多いんだから! 遅刻なんて絶対厳禁! 「あー、よっこらしょー、えーっと、左足左足ーっ」 あぁーーっ!! あのさー、ちょっと!! 私が慌ててるのに、分かっててやるんだから! わざとらしく、狭い玄関先で座り込む永田に、 「もぉ!!意地悪!!」 跨いで、私はスニーカーをグチャグチャに履いて玄関の扉に手を伸ばした。 「別にー、俺は意地悪じゃねぇしー、おまえが時間に余裕持って動かねぇのが悪いしー、それから俺は、家ん中ではゆっくりして居たいからー、ノソイ訳でもねぇーしー」 うううっ!!… わ、分かってる!分かってるってば! 実は私、いつもの時間に起きれなくて、寝坊したの。 そして、毎朝のトーストとコーヒー。 朝食の支度も出来ず仕舞いで、この有り様。
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