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リモコンに手を伸ばして。
電気を消して。
ゴソゴソとトシコは布団へともぐって、俺にしっかりまとわりつく。
だから俺は、もぐったトシコの顔を覗くように、チラッと布団を捲って見てやんの。
「いやらしい女ー…」
「永田のがいやらしいよぉん…」
まぁ?そりゃあ?誘われたら?断れないだろ?…男だし。
「ふぅーん」
だけど俺は冷たく返してやる。
「ねぇん、もぉん、永田ぁん?…」
甘えやがって。
つれないなーって感じの、おまえのそのアホヅラが、これまたウケる。(笑)
隠してるけど、そうやって何度も名前を呼ばれりゃ、神経が一気に下へと落ちてくばっか。
それでも、
「んだよ…」
素っ気ない、この俺様ぁ。
さぁ、どう次は反応を返す?トシコ?
でも実際はねぇー。
あぁー、モヤモヤする!
なのに、俺はわざと面倒臭い顔してやんの。
寂しそうな顔、露骨にするからさぁ。
ウケるタイミングで、俺の下がまたドクッと脈を打つ。
こうして意地悪してやんのが、俺のステータスってやつよ。
「永田ぁってばん!!」
コイツの反応、マジウケる。
更に、トシコはジタバタして、我慢出来ないのか、俺の身体を触りまくる。
「ねぇん?ダメなのー?ダメー!?」
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