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私はいつも永田の思想に最後は納得できちゃうけど。
永田は私の思想には、いつも納得はしてくれないものね?
でも、いつも。
理解はしてくれている。
私という存在を。
それでもおまえは、俺の側に居てもいいんだよ、と。
口喧嘩しても、私が勝手に一人で怒っても、もちろん叱られた後も。
「こっち来い」
そう私の手を引いて、私に心地の良い、居場所を用意してくれる。
本人には言えないけど…。
職場に付くと、うるさいババア達が私に声を掛けて来た。
「あれぇー?!おー???なんか今日はいつもより早いんじゃないのー?!」
本人には言えないけど…。
「んあー、だって、一緒に住んでる怖い顔した兄ちゃんがさー、尻を叩いて急かすんすよー、朝からおっかないったらありしゃしない」
「あー、あんたのドS彼氏?」
「そうすよー、怒ると超怖いんだものー、もう言いなり、あんなのには、とても逆らえませんよー」
「アハハ!そりゃあ、相当あんたにマジに惚れてんだわー!」
職場のババアは言いたい放題。
私もそれにつられて、調子こく。
「まぁ、そんなとこっすねー!」
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