5…いつもの二人

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私はいつも永田の思想に最後は納得できちゃうけど。 永田は私の思想には、いつも納得はしてくれないものね? でも、いつも。 理解はしてくれている。 私という存在を。 それでもおまえは、俺の側に居てもいいんだよ、と。 口喧嘩しても、私が勝手に一人で怒っても、もちろん叱られた後も。 「こっち来い」 そう私の手を引いて、私に心地の良い、居場所を用意してくれる。 本人には言えないけど…。 職場に付くと、うるさいババア達が私に声を掛けて来た。 「あれぇー?!おー???なんか今日はいつもより早いんじゃないのー?!」 本人には言えないけど…。 「んあー、だって、一緒に住んでる怖い顔した兄ちゃんがさー、尻を叩いて急かすんすよー、朝からおっかないったらありしゃしない」 「あー、あんたのドS彼氏?」 「そうすよー、怒ると超怖いんだものー、もう言いなり、あんなのには、とても逆らえませんよー」 「アハハ!そりゃあ、相当あんたにマジに惚れてんだわー!」 職場のババアは言いたい放題。 私もそれにつられて、調子こく。 「まぁ、そんなとこっすねー!」
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