第1章

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 俺の表情の変化にまたこよりが気づいた。こちらをまっすぐ見て言う。  「何があったの」  俺は残念な知らせを幼女たちに伝えた。  みんな表情を硬くする。  俺は内緒で出口を再び開けようと操作したが、俺の操作を上回る速度でそこの壁が厚くなっていく。  そのとき俺は気づいた。  追ってくるゾルが2体に増えている。  2体でネストを操作するから俺1人の操作を上回るのだ。  やがて出口があった場所に着いた。そこはすでにマンハッタンのビルの幅と比較できる厚さの壁におおわれていた。すぐ後ろにゾルたちが迫っている。  千景が自分自身の表情とリンクしたような硬い声で言った。  「もう、やるしかないんじゃないの」  俺はうなずいた。  「どうせやるなら派手にやろう」  俺の前には幼女たちの前と同様、搭載兵器の発射レバーがある。俺は主砲の発射レバーをスッパリと引いた。  カウントダウンの音声が始まり、俺と幼女たちそれぞれの眼前に視覚保護用のゴーグルがセットされる。  カウントがゼロになると同時に、ゴーグルを通してまばゆい閃光がとどろいた。  同時に千景が、こよりが、小夏が搭載ミサイルを発射。  智恵と桃奈が副砲を発射。  俺たちの前に広々と出口が開いた。  これでもうゾルは俺を仲間と思ってくれないだろうな。  俺は用済みになり別のロリコンが作戦に参加する。  それはそれでいいさと思いながら目をつぶる。  俺は熱く甘いプールにたゆたうような満足感に浸っていた。   
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