共闘編_肆

11/13
前へ
/40ページ
次へ
  指揮者がそれを宥め、話を続ける。 「蓮はこの度 その溢れる才能で素晴らしい曲を作り上げました。 今日はその曲を皆さんに聞いていただきましょう。」 キャーッと悲鳴のような、歓声が上がる。 だが、スポットライトに蓮が照らされた瞬間 シーンッと静まり返った。 そして、あのメロディーが流れる・・・・ ポロッと涙が零れる。 私はそれを堪えることもせず、溢れるままに任せた。 あちこちで鼻を啜るような、音が聞こえる。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加