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指揮者がそれを宥め、話を続ける。
「蓮はこの度
その溢れる才能で素晴らしい曲を作り上げました。
今日はその曲を皆さんに聞いていただきましょう。」
キャーッと悲鳴のような、歓声が上がる。
だが、スポットライトに蓮が照らされた瞬間
シーンッと静まり返った。
そして、あのメロディーが流れる・・・・
ポロッと涙が零れる。
私はそれを堪えることもせず、溢れるままに任せた。
あちこちで鼻を啜るような、音が聞こえる。
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