1人が本棚に入れています
本棚に追加
共闘編_伍
そのまま、一年が過ぎる。
ノリが正式にhopeの社員になり私は、ちょうど、
私が始めて担当した研修時の鏡のような立場になった。
基本的には、佐野とノリが研修を担当し
佐野が居ない時などの研修を受け持つ。
そんな感じ。
自社にいることも増え、
開発より顧客との交渉や設計の仕事がほとんどになっていた。
年明けすぐ、
私が神田と要件の打合せをしていると、鏡と坂口が現れた。
「由紀、来週末、空けとけ。東京に行くぞ。」
どの顧客だろうと頭を捻ると、鏡がとんでもないことを言う。
「和田家の華会に出る。
大口の受注相手がそこにいるから、2人で口説くぞ。」
最初のコメントを投稿しよう!