共闘編_肆

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  私は迷いつつ、部屋を出た。 会場につくと、 驚いたことに入場待ちの長い列まで出来ている。 ・・・・席は決まっているというのに・・・・ 私はその列に並ぶこともせず、ベンチに腰掛ける。 20分ほど経ち、列が無くなった頃 急ぎ足で会場に入っていく人たちを見ていた。 更に、10分たち ほとんど会場前に人気が無くなった頃 私はようやく腰を上げ、会場に背を向けた。 一歩足を前に出そうとして、ドクンッ、と胸がなる。 『・・・・・ここに、蓮、がいる・・・・・』 たったそれだけで、一筋、涙が零れ落ちた。
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