共闘編_肆

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  何も考えられなくなって、 その一言に、心が、全てが埋め尽くされる。 『ああ・・・もう、だめ・・・・』 ポロッと涙がまた零れる。 私はそれを拭きもせずに、夕焼空を見上げて、立ち尽くす。 いつだって、泣く自分を否定して生きてきた。 ・・・・強くあるしかなかった・・・・・ 弱い自分を押し込めて、黙らせて、否定して・・・ そうして、やっと立っていた。
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