共闘編_肆

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  手で涙を拭い、ギリギリで会場に入る。 席は蓮が人形ほどしか見えない、二階席の一番前。 それでも、 彼がそこにいる、というだけで、胸は高鳴る。 誰もが蓮の登場を待っている様子だった。 ・・・・・・女性客が異常に多い。 すみません、と声をかけ、一番角の席に着いた時 ビーッとブザーがなって、少しするとライトが落ちる。 ざわついていた会場が一気に静かになり、 壇上が照らされ、幕が開く。
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