共闘編_肆

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  オーケストラと 蓮のピアノのセッションが織り成す美しい音色。 だけど、私はただ、蓮を見ていた。 後で思い返しても、 きっと、蓮の横顔しか思い出せないと思う。 でも、それでいい、と思う。 楽しそうにピアノを弾く蓮の表情。 それは私の知っている蓮のそれと一緒だ。 それさえ、覚えていれば 私はきっと、これからも立っていられる。 全ての演奏が終わり、 蓮とオーケストラは指揮者と挨拶を済ませた。 『もう、終わりなんだ・・・』 ズキンッと痛む胸。 必死に泣くまい、と堪えるだけの私。
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