第1章

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親父さんが情報を拾う為にツマミを回し周波数を次々と変えていく、自衛隊や米軍が慌てふためいて暗号ではなく平文で通信を行っているのに行き着き、その通信を聞いて情報を纏めるとこういう事であった。 観測史上最大の金星の周回軌道まで達する太陽面爆発が連続して起きている。 その影響でコンピューターなどの電子機器が焼き付き世界中でパニックになっているらしい。 各国の政府や軍隊は核戦争に備えて装備していた真空管を使う無線機などで連絡を取り合っていた。 その情報を聞き、均達60年代以降に生まれた文明の機器に囲まれそれが当たり前の日常であった若い世代の者達に取って、 未知の世界が目の前に広がっている事を知り、呆然と立ち尽くすしかなかった。
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