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露天風呂はすっかり暗くなり
光が月明かりに変わっていた
二人並んでキスをしながら
月を見上げた*。
このまま時が止まれば良いと
何回思った事か....
気がつくと
別々の道を走る
私は自分の家に
あなたは一人ホテルへ向かう
仕事だと言って家をでたあなたの
帰る場所はホテル
私は付いてはいけない...
一緒に泊まれない私を
あなたは一度も責めた事はない
家の駐車場
....ふう
溜め息が出る
深呼吸をして玄関を開ける
小さな声で
何事もなかったかのように
ただいま...
この家の私に戻る
あなたの温もりを封じて
いつもの私に帰る
出来る事なら
愛するあなたの腕の中に
戻りたい。
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