。*。 あなたがくれるもの 2月。*。

10/11
前へ
/1076ページ
次へ
  露天風呂はすっかり暗くなり  光が月明かりに変わっていた  二人並んでキスをしながら  月を見上げた*。   このまま時が止まれば良いと  何回思った事か....    気がつくと  別々の道を走る  私は自分の家に  あなたは一人ホテルへ向かう 仕事だと言って家をでたあなたの  帰る場所はホテル  私は付いてはいけない...    一緒に泊まれない私を  あなたは一度も責めた事はない   家の駐車場   ....ふう   溜め息が出る  深呼吸をして玄関を開ける  小さな声で  何事もなかったかのように   ただいま...   この家の私に戻る   あなたの温もりを封じて  いつもの私に帰る   出来る事なら  愛するあなたの腕の中に    戻りたい。  
/1076ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加