共闘編_捌

10/10
前へ
/40ページ
次へ
  私は暖かな気持ちになり、落ち着く。 そして、もう一度、祖母の言葉を思い出し、目を瞑る。 ・・・祖母が側で見守ってくれているようだった。 緊張が解け、恐怖が消える。 鏡を見て、微笑む。 「・・・行きましょう。もう、大丈夫です。」 本当に大丈夫なのか・・・、と鏡は心配そうに見る。 怖い、まだ、怖い・・・ だが、こんな所で隠れて、鏡に恥をかかせる訳にはいかない。 だから、私は腹をくくった。 ・・・・祖母がきっと助けてくれる。 はい、と私はにっこりと微笑んだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加