共闘編_捌

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   鏡は会場から少し離れたところで車を止めさせた。 「落ち着くまでここで待とう。 もう30分もすれば、 主要な来賓が入り、彼らも去る・・・」 はい・・・、と俯き、すみません、と謝った。 鏡が私の顎をソッと持ち、微笑む。 「気にしなくて良い・・・。さあ、顔を上げて・・・」 はい、となんとか笑って、答えた。 スタッフとしてだったら、多分、平気であそこを通れる。 せめて、いつもの格好なら大丈夫、かも、しれない。 素知らぬ顔で、脇を通り抜けていけば良い。 ・・・もちろん、そんな真似、鏡にさせられない。
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