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2人で結婚を曾祖母に願い出ると、曾祖母は喜んだ。
「愛する人に出会えたのなら、
その幸運を、大切に、大切にしなさい。
その上、
愛する人が自分を愛してくれたのならそれは奇跡。
・・・決して、手を離してはいけない・・・
どんな時も、互いに手を離さなければ、
何時だって、どんな所だってきっと極楽にする事ができるから・・・」
曽祖父と曾祖母は、所謂、見合い結婚で
その当時にはよくあったらしいが、
結婚初日まで顔すら見たことが無かったらしい。
それでも、二人は仲睦まじい夫婦だったそうだ。
曽祖父は曾祖母を何より大切にし、
曾祖母は曽祖父を心から愛した。
・・・。
曾祖母は戦争に行ったまま、
帰ってこない最愛の人を死ぬ間際まで、思い続けたという・・・
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