共闘編_捌

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  祖母は楽しかったことも、辛かったことも全て飲み込み 大切な思い出に変えていた。 どんな話も祖母は懐かしそうに、愛おしそうに、話していた。 祖父も私たちの隣で、祖母の昔話を微笑み、聞いていた。 私が一緒に暮らし始めた頃には、住宅化が進み 元から居たような古い人間は少なくなった。 集まりらしきものを見た覚えはない。 私が覚えているのは 二人並んで、縁側でお茶を飲む祖父と祖母の姿。 子供心に、二人は愛し合っている、と分かった。 ・・・互いを見つめる目がいつも優しく、とても暖かだった。
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