1人が本棚に入れています
本棚に追加
祖母は楽しかったことも、辛かったことも全て飲み込み
大切な思い出に変えていた。
どんな話も祖母は懐かしそうに、愛おしそうに、話していた。
祖父も私たちの隣で、祖母の昔話を微笑み、聞いていた。
私が一緒に暮らし始めた頃には、住宅化が進み
元から居たような古い人間は少なくなった。
集まりらしきものを見た覚えはない。
私が覚えているのは
二人並んで、縁側でお茶を飲む祖父と祖母の姿。
子供心に、二人は愛し合っている、と分かった。
・・・互いを見つめる目がいつも優しく、とても暖かだった。
最初のコメントを投稿しよう!